「ZEH」と「ZEH水準」の違いって何?ZEH住宅の特徴も解説!

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 国土交通省や経済産業省の文書を読んでいると、ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)に関連する用語がたくさん出てきますね。「ZEH基準の水準」、「ZEH水準」、「ZEH相当の水準」、「ZEHレベル」、「ZEH基準相当」といった言い回しがあり、その種類の多さに戸惑うこともあるでしょう。

さらに、令和4年度の税制改正では、住宅ローン減税に関する新たなカテゴリとして、「ZEH水準省エネ住宅」が導入され、2025年までの特典が提供されることになりました。

「ZEH」と「ZEH水準(ZEH基準の水準)」の違いについて説明する前に、まず「ZEH」の意味と、それがどのように判断されるかを確認しましょう。

ZEH住宅ってなに?

 ZEH(ゼッチ)住宅とは、「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略です。

「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つの効果を巧みに組み合わせることで、家庭での年間「消費エネルギー」量を0(ゼロ)以下に抑えることができる住宅を指します。

2020年には、ハウスメーカーによる新築戸建て住宅の56%がZEH住宅として建てられました。そして今、脱炭素社会を実現するために、ますますZEH住宅の重要性が高まっています。

ZEH住宅は、従来の家と比較して、さまざまなメリットとデメリットを持っています。また本記事では、補助金制度についても紹介しますので、住宅の購入を検討している方は参考になさってください。

ZEH住宅の3つの特徴

 ZEH住宅は、「断熱」「省エネ」「創エネ」の3つの特徴を備えています。これらの特徴は、ZEH住宅として認定され、補助金制度を活用するために重要な基準を満たす必要があります。

ここではそれぞれの特徴について説明します。

断熱

 ZEH住宅の特徴は、極めて断熱性と気密性の高い外皮素材を駆使して建てられている点です。ここで言う外皮とは、屋根、壁、窓、床などの要素を指します。

この高い断熱性と気密性により、まさに魔法瓶のように家全体をしっかりと包み込みます。室内の温度は一定に保たれ、外気温の影響を受けにくく、冬あたたかく、夏涼しい居住空間を実現しています。

省エネ

 ZEH住宅では、家庭内の消費電力量や自家発電の稼働状況などを可視化した「HEMS(Home Energy Management System)」を用いて電気を効果的に管理しています。

消費者自身が電力量を把握できるため、エネルギーの効率的な利用が可能になります。

省エネ性能の高い住設機器や換気システム、LED照明なども採用されており、これによって従来の生活に比べて消費エネルギーを減らすことができる点も特徴です。

創エネ

「創エネ」とは、自然の力を利用してエネルギーを生み出すことを指します。代表的な例として、住宅の屋根に設置される太陽光発電が挙げられます。

太陽光発電で得た電力はそのまま家庭で使用し、余った場合は電力会社に売却することもできるし、蓄電することで停電時に備えることも可能です。

「ZEH」と「ZEH水準」の違いは何?

「ZEH」の場合、再生エネルギー(たとえば太陽光発電システムなど)を活用して、住宅内の一次エネルギーをゼロ以下にすることが必要条件です。

一方、「ZEH水準」の省エネ住宅は、日本住宅性能表示基準において「断熱等性能等級5」と「一次エネルギー消費量等級6」に該当する住宅を指します。

最も重要な違いは、「ZEH」の場合、再生可能エネルギーの導入が必要であるのに対し、「ZEH水準」に該当する住宅においては、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギーの導入が必須ではないという点です。

ZEHの補助金制度について

 戸建て住宅の2023年時点のZEH支援制度には「ZEH(ゼッチ)」「ZEH+(ゼッチプラス)」「次世代ZEH+」「LCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅」の、4つの区分があります。

ZEH支援制度の区分ごとに、外皮性能や導入する設備が決められており、補助金額は要件によって変わりますが、2023年度は一戸あたり55万〜140万円となっています。(※地域により強化基準が異なります。)

マンションやアパートなどの集合住宅に関しては「ZEH-M」というマンション向けの目標値があり、登録を受けた「ZEHデベロッパー」が建築主または建築を請け負うことが基本要件となっています。

注文住宅を建てる前に!新潟市ってどういうところ?

 新潟市は、古くから港町として栄えてきました。明治22年に市制が施行されて以来、近隣の市町村との合併により人口は約81万人となり、平成19年4月1日には本州日本海側で初めて政令指定都市になりました。

整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しており、国際空港や国際港湾も有しており、本州日本海側の拠点都市として高い都市機能を備えています。

一方で、広大な越後平野は、農畜産物の一大産地であり、米や野菜、果物、畜産物、花き類などが生産されており、また日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河や福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟など、多くの水辺空間や里山などの自然環境にも恵まれています。

そんな新潟市で、注文住宅を建てるときに気になる住環境を気候、利便性、治安の良さの3つの視点からお伝えします。

気候

日本海側と聞くと、冬の荒々しい波と曇り空というイメージが強いかもしれませんが、新潟市は関東以北の中では比較的温暖であり、冬の寒さもそれほど厳しくはありません。

平均気温が零下になることはなく、東京とほとんど変わりません。

さらに、日本海を北上する暖流の影響もあり、仙台市や周辺の内陸都市と比較しても、年間平均気温が高いといえます。

利便性

 新潟市の中心に位置する新潟駅には、上越新幹線やJR越後線、JR白新線、JR信越本線、JR磐越西線といった列車が乗り入れています。上越新幹線を利用すれば、最速で約1時間40分で東京へアクセスできます。また、駅前からは池袋や新宿へ向かう高速バスも運行されており、所要時間は約5~6時間ほどです。夜行便も利用できるため、早朝に東京へ着きたい場合には便利です。

また、新潟空港からは成田空港への空路もあり、所要時間は約1時間5分ほどです。新潟空港からは名古屋や大阪、神戸、福岡、沖縄(那覇)、札幌、ソウル、上海、台北などへも直行便が運航されています。

治安

 新潟県警の犯罪統計によると、2021年の新潟県内での刑法犯発生件数は7,746件で、そのうち新潟市での発生件数は3,238件で、約42%を占めています。2021年末時点での新潟市の推定人口は約78万人であり、新潟県全体の推定人口は約217万人です。そのため、新潟市の犯罪率は県内のほかの地域に比べてやや高めと言えます。ただし全国的な観点で見ると、2021年の人口1万人あたりの犯罪認知件数の全国平均は約45.2件ですが、新潟市は約41.5件と全国平均を下回っています。したがって、特に新潟市の治安が悪いとは言えません。また、新潟市内の犯罪発生状況を見ると、中央区が最も件数が多く、1,071件となっています。

他の政令指定都市と比較すると、2019年のデータによれば、新潟市の1万人あたりの犯罪件数は62.9件で、政令指定都市20市の中では8番目に少ない数字となっています。