ニュータウンって何?特徴や注意ポイントを解説!

 新しい住まいを建てる場所を探している際、「ニュータウン」という言葉に出くわすことがありますね。この記事では、土地から新築住宅を探している方々に、注目していただきたいニュータウンについて詳しく解説します。その意味や歴史、そして魅力について、丁寧にご紹介いたします。

ニュータウンってなに?

「ニュータウン」とは、新築住宅を建てるために新しく開発し、宅地造成・分譲されているエリアのことです。一般的には、「新興住宅地」とも呼ばれます。国土交通省の定義によれば、ニュータウンは「過密化対策として、都市の郊外に建設された新しい市街地」を指します。

日本では、1950年代の高度経済成長期に、都市部への人口集中に伴う過密化の問題が顕在化しました。この問題に対処するため、都市部への通勤が容易で土地価格が安い郊外に住む人々を増やすことを目指して、ニュータウン構想が始まりました。

1960年代から1980年代にかけて、首都圏の郊外に多くのニュータウンが建設され、大規模な住宅地が造成されました。これらの地域は一般的に「ベッドタウン」と呼ばれ、住宅と共に生活を支える施設や交通インフラも整備されています。

一方、世界的には、イギリスで産業革命が起こった1800年代に、ニュータウンの原型が登場しました。産業の発展に伴い都市部での人口増加が進み、都市の過密化が深刻化しました。この問題に対処するため、資本家は工場と労働者の住居を組み合わせた職住近接型のニュータウンを建設し、人口過密化の緩和に取り組みました。 

日本のニュータウンの特徴は、都市部への人口流入に対する対策として計画された点が挙げられます。

「団地」との違いは、ニュータウンは周辺の交通や生活施設など、より広い範囲の生活環境を考慮して開発されています。ただし、「団地」と「ニュータウン」には明確な境界はなく、用途や地域によって異なる場合があります。

日本のニュータウンの特徴は?

 日本のニュータウンは、住宅地として新築を建てることを目的として、土地やエリアが整備されています。そのため、利便性や環境性が整えられているのが大きな特徴です。

自治体や宅地の組合が主体となって開発される場合もありますし、ハウスメーカーが土地を取得して販売するケースもあります。

ニュータウンとして売り出されるエリアは、学校や病院、公共施設、大型商業施設が近くにあることが一般的です。また、広い道路や公園が整備され、都市ガスや水道管の引き込み工事も行われていることが一般的です。

もしこのような整備がされていない土地を購入し、新築を建てる場合は、土壌改良工事や水道管・ガス管の引き込み工事などが必要になりますが、ニュータウンではそうした心配や費用が不要です。

ニュータウンでは新築住宅が次々と建てられ、美しい街並みが形成されていきます。また、人口が増えることで様々な施設も増えていきます。

同時期に多くの人が入居するため、ご近所付き合いやコミュニティ作りもし易く、子ども達の同級生もたくさんできるため、子育て世帯にとっても魅力的な環境です。

ここに注意! 希望の間取りで建築できない可能性も

 ニュータウンでは、各区画の広さや価格が平均的に設定されることが一般的です。そのため、庭を広くしたいなどの個別のこだわりには柔軟に対応できない場合があります。

さらに、一定期間内に指定の建築会社しか建物を建てることができない「建築条件付き土地」では、周囲に似たようなデザインや設備の住宅が多くなる可能性もあります。

既に希望の住宅会社が決まっていたり、細部までこだわった住宅を建てたい場合には、注意が必要です。

また、ニュータウンの造成期間中は住宅の建設が制限されることもあるため、早めに土地を選んで購入しても、実際に住めるまでに時間がかかることも考慮した方が良いでしょう。

注文住宅を建てる前に!「新潟市」ってどういうところ?

 新潟市は、古くから港町として栄えてきました。明治22年に市制が施行されて以来、近隣の市町村との合併により人口は約81万人となり、平成19年4月1日には本州日本海側で初めて政令指定都市に選定されました。

整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しており、国際空港や国際港湾も有しており、本州日本海側の拠点都市として高い都市機能を備えています。

一方で、広大な越後平野は、農畜産物の一大産地であり、米や野菜、果物、畜産物、花き類などが生産されており、また日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河や福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟など、多くの水辺空間や里山などの自然環境にも恵まれています。

そんな新潟市で、注文住宅を建てるときに気になる住環境を気候、利便性、治安の良さの視点からお伝えします。

気候

 日本海側と聞くと、冬の荒々しい波と曇り空というイメージが強いかもしれませんが、新潟市は関東以北の都市の中では比較的温暖であり、冬の寒さもそれほど厳しくはありません。平均気温が零下になることはなく、東京とほとんど変わりません。

さらに、日本海を北上する暖流の影響もあり、仙台市や周辺の内陸都市と比較しても、年間平均気温が高いといえます。

利便性

 新潟市の中心に位置する新潟駅には、上越新幹線やJR越後線、JR白新線、JR信越本線、JR磐越西線といった列車が乗り入れています。上越新幹線を利用すれば、最速で約1時間40分で東京へアクセスできます。また、駅前からは池袋や新宿へ向かう高速バスも運行されており、所要時間は約5~6時間ほどです。夜行便も利用できるため、早朝に東京へ着きたい場合には便利です。

また、新潟空港からは成田空港への空路もあり、所要時間は約1時間5分ほどです。新潟空港からは名古屋や大阪、神戸、福岡、沖縄(那覇)、札幌、ソウル、上海、台北などへも直行便が運航されています。

治安

 新潟県警の犯罪統計によると、2021年の新潟県内での刑法犯発生件数は7,746件で、そのうち新潟市での発生件数は3,238件で、約42%を占めています。2021年末時点での新潟市の推定人口は約78万人であり、新潟県全体の推定人口は約217万人です。そのため、新潟市の犯罪率は県内のほかの地域に比べてやや高めと言えます。ただし全国的な観点で見ると、2021年の人口1万人あたりの犯罪認知件数の全国平均は約45.2件ですが、新潟市は約41.5件と全国平均を下回っています。したがって、特に新潟市の治安が悪いとは言えません。新潟市内の犯罪発生状況を見ると、中央区が最も件数が多く、1,071件となっています。

他の政令指定都市と比較すると、2019年のデータによれば、新潟市の1万人あたりの犯罪件数は62.9件で、政令指定都市20市の中では8番目に少ない数字となっています。