新潟市で注文住宅費用の相場をご紹介!大切なポイントや地域の情報も解説
新潟市で注文住宅を購入する前に、多くの人が費用相場をチェックしたいと考えているでしょう。注文住宅の費用は、土地を所有している場合と土地を新たに購入する場合では大きく異なります。さらに、最近の注文住宅にはフルオーダー住宅とセミオーダー住宅の2つの選択肢があり、どちらを選ぶかによっても費用が変わることがあります。このため、今回は新潟市における注文住宅の費用の相場や、注文住宅を計画する際のポイントについて詳しく説明していきます。
新潟の注文住宅の相場は?
新潟市での注文住宅の価格は、坪単価で言えば約76万円から77万円程度が一般的です。例えば、建坪40坪の場合、おおよそ3,040万円から3,080万円ほどの価格帯と言えるでしょう。同様に建坪50坪の場合は、おおよそ3,800万円から3,850万円ほどの価格帯が一般的です。
なお、ここで述べている価格は土地を含んでいないものです。土地を別途購入する場合は、上記の価格に土地代が加算されます。新潟市内の土地価格は地域によって異なり、坪単価で言えばおおよそ5万円から37万円まで幅広い価格帯が存在します。
したがって建坪30坪の場合、約2,280万円〜2,310万円に、土地代約150万円〜1,110万円程度を加えた総費用が、土地と建物の総費用となります。
新潟で注文住宅を建てる4つのポイント!
新潟で注文住宅を建てる際は、「気密性・断熱性・耐震性・耐久性」の4つのポイントが優れた住宅を建てることがおすすめです。
今回はそんな4つのポイントを一つ一つご説明いたします。
気密性
気密性の高い住宅とは、壁や窓などの「すきま」を最小限に抑え、すきま風を通さないようにつくられた家のことです。
かつての日本の家は風通しを重視して建てられ、窓や壁などにちょっとしたすきまがあいていました。
すきまがあると、寒い外気や暖かい空気が侵入し、エアコンで調節した空気が逃げてしまいます。
現代の住まいでは、冷暖房で室温を調整することが一般的ですから、気密性の高さが重要となります。気密性を高めるためには、精度の高い部材や気密テープなどが使用されます。
「C値(相当隙間面積)=床面積に対するすきまの割合」という数値が指標となり、C値が小さいほど気密性が優れています。
断熱性
高断熱住宅は、断熱材などを使用することで外の気温の影響を受けにくくした住宅のことです。冬の寒さや夏の酷暑は、壁や窓を通して室内に伝わってきます。
壁の内部に断熱材を配置したり、断熱性能の高い窓を採用したりすることで、室内と屋外で行き来する熱の量が少なくなります。
「UA値(外皮平均貫流率)=外皮面積あたりどれだけエネルギーが逃げるか」という数値が指標として用いられ、UA値が小さいほど優れた断熱性能を示しています。
耐震性
耐震性が高い家とは、地震に強い家のことを指します。地震の揺れにどのくらい耐えられるかは「耐震等級」という1~3の指数で客観的に知ることができます。
・耐震等級1:建築基準法の基準を満たす
・耐震等級2:建築基準法の1.25倍の耐震性能を持つ
・耐震等級3:建築基準法の1.5倍の耐震性能を持つ
※建築基準法の基準=震度6強~7程度の大地震で倒壊・崩壊せず、震度5程度の中地震で損傷しないレベル。
耐久性
長く安心して住める耐久性を持った家を選ぶことも大切です。
長期にわたって良好な状態で使えるようつくられた住宅は、自治体から「長期優良住宅」という認定を受けることができます。
長期優良住宅の条件には、劣化対策・耐震性・維持管理の容易性・可変性・バリアフリー性・省エネ性能・住居環境・住戸面積といった項目があります。
長期優良住宅の認定はある程度の住宅性能を持っているという目安になり、税金面でもメリットが得られます。
例えば、一般住宅では最大400万円までの住宅ローン減税が適用されますが、優良住宅では最大500万円までが減税対象となります。
固定資産税に関しても、一般住宅では建築後3年間は1/2軽減が適用されますが、優良住宅では建築後5年間まで1/2軽減が適用されます。このため、住宅を建てた後に発生する税金による負担が軽減されます。
注文住宅を建てる前に!新潟市ってどういうところ?
新潟市は、古くから「みなとまち」として栄えてきました。明治22年に市制が施行されて以来、近隣の市町村との合併により人口は約81万人となり、平成19年4月1日には本州日本海側で初めて政令指定都市に指定されました。
整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しており、国際空港や国際港湾も有しており、本州日本海側の拠点都市として高い都市機能を備えています。
一方で、広大な越後平野は、農畜産物の一大産地であり、米や野菜、果物、畜産物、花き類などが生産されており、また日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河や福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟など、多くの水辺空間や里山などの自然環境にも恵まれています。
そんな新潟市で、注文住宅を建てるときに気になる住環境を気候、利便性、治安の良さ、3つの視点からお伝えします。
気候
日本海と聞くと、冬の荒々しい波と曇り空というイメージが強いかもしれませんが、新潟市は関東以北の政令市の中では比較的温暖であり、冬の寒さも北海道ほど厳しくはありません。
平均気温が零下になる月はなく、東京とほとんど変わりません。
さらに、日本海を北上する暖流の影響もあり、仙台市や周辺の内陸都市と比較しても、年間平均気温が高いといえます。
利便性
新潟市の中心に位置する新潟駅には、上越新幹線やJR越後線、JR白新線、JR信越本線、JR磐越西線といった列車が乗り入れています。上越新幹線を利用すれば、最速で約1時間40分で東京へアクセスできます。また、駅前からは池袋や新宿へ向かう高速バスも運行されており、所要時間は約5~6時間ほどです。夜行便も利用できるため、早朝に東京へ行きたい場合には便利です。
また、新潟空港からは成田空港への航空路もあり、所要時間は約1時間5分ほどです。新潟空港からは名古屋や大阪、神戸、福岡、沖縄(那覇)、札幌、ソウル、上海、台北などへも直行便が運航されています。
治安
新潟県警の犯罪統計によると、2021年の新潟県内での刑法犯発生件数は7,746件で、そのうち新潟市での発生件数は3,238件で、約42%を占めています。2021年末時点での新潟市の推定人口は約78万人であり、新潟県全体の推定人口は約217万人です。そのため、新潟市の犯罪率は県内のほかの地域に比べてやや高めと言えます。ただし全国的な観点で見ると、2021年の人口1万人あたりの犯罪認知件数の全国平均は約45.2件ですが、新潟市は約41.5件と全国平均を下回っています。したがって、特に新潟市の治安が悪いとは言えません。また、新潟市内の犯罪発生状況を見ると、中央区が最も件数が多く、1,071件となっています。他の政令指定都市と比較すると、2019年のデータによれば、新潟市の1万人あたりの犯罪件数は62.9件で、政令指定都市20市の中では8番目に少ない数字となっています。