新潟の気候・条件に適した家づくりのポイントを解説!

新潟市は、古くから「みなとまち」として栄えてきました。明治22年に市制が施行されて以来、近隣の市町村との合併により人口は約81万人となり、平成19年4月1日には本州日本海側で初めて政令指定都市に指定されました。

整備された高速道路網や上越新幹線により首都圏と直結しており、国際空港や国際港湾も有し、本州日本海側の拠点都市として高い都市機能を備えています。

一方で広大な越後平野は、農畜産物の一大産地であり、米や野菜、果物、畜産物、花き類などが生産されており、また日本海側に面し、信濃川・阿賀野川の両大河や福島潟、鳥屋野潟、ラムサール条約登録湿地である佐潟など、多くの水辺空間や里山などの自然環境にも恵まれています。

これから新潟での暮らしをお考えの方や、既に新潟にお住まいでその魅力に惹かれ、

家づくりを検討されている方へ向けて、新潟の気候に適した住宅づくりのポイントをご紹介します。

ポイント❶気密性&断熱性が高い住宅

新潟県は寒暖の差が大きい地域です。冬の厳しい寒さには、優れた断熱材を用いて家全体の温かさを保つことが重要です。

一方で、夏は高温多湿となるため、この時期には適切な通風や日射遮蔽(窓からの直射日光を遮る工夫)が考慮された設計が求められます。

そこでポイントとなるのが、気密性と断熱性になります。

今回はそれぞれのポイントについて説明いたします。

気密性

気密性の高い住宅とは、壁や窓などの「すきま」を最小限に抑え、すきま風を通さないようにつくられた家のことです。

かつての日本の家は風通しを重視して建てられ、窓や壁などにちょっとしたすきまがあいていました。

すきまがあると、寒い外気や暖かい空気が侵入し、エアコンで調節した空気が逃げてしまいます。

現代の住まいでは、冷暖房で室温を調整することが一般的ですから、気密性の高さが重要となります。気密性を高めるためには、精度の高い部材や気密テープなどが使用されます。

「C値(相当隙間面積)=床面積に対するすきまの割合」という数値が指標となり、C値が小さいほど気密性が優れています。

断熱性

高断熱住宅は、断熱材などを使用することで外の気温の影響を受けにくくした住宅のことです。冬の寒さや夏の酷暑は、壁や窓を通して室内に伝わってきます。

壁の内部に断熱材を配置したり、断熱性能の高い窓を採用したりすることで、室内と屋外で行き来する熱の量が少なくなります。

「UA値(外皮平均貫流率)=外皮面積あたりどれだけエネルギーが逃げるか」という数値が指標として用いられ、UA値が小さいほど優れた断熱性能を示しています。

ポイント❷地震に耐える強い家

地震に耐える強い家の特徴としては、主に以下の5つのポイントが挙げられます。

・正方形または長方形

・平屋

・地盤が強い

・耐震・制振・免震構造

・定期的なメンテナンス

それでは一つ一つ解説していきます。

正方形または長方形

まず、家の全体の形状について解説します。上空から見ると、正方形または長方形のようなシンプルな形状の家は、地震に強いとされています。正方形や長方形の家は、地震が発生した際に家を構成する6つの面が一体となり、揺れに耐えようとします。そのため、このような家は倒壊しにくいのです。

一方で、L字型の家や、2階の一部が1階よりも突き出ている独特の構造を持つ家などは、揺れのエネルギーがどこか一点に集中しやすい傾向があります。その結果、ゆがみが生じやすく、倒壊のリスクも高まります。

重要なのは、地震の影響に対処するために、建物内のエネルギーをどのように分散させるかです。建物を構成する全ての要素が協力して揺れに対抗しようとする構造が大切であり、これはつまりシンプルな形状の建物を指します。

平屋

2階建てや3階建ての住宅に比べて、平屋の住宅は地震時に建物にかかる負担が軽減されるとされています。高層の建物に比べて低いため、地震による揺れも少なく、同じ規模の地震が発生しても、比較的被害を最小限に抑えることができます。

また平屋の多くはシンプルな間取りを持つ正方形や長方形のデザインが多いため、耐震性が向上しています。

地盤が強い

家自体の工夫はもちろん大切ですが、その家が立つ土地の性質も非常に重要です。地盤の強度は、地震に強い家を検討している場合には見逃せない要因です。

平成12年以降、家を建てる際には地盤調査が義務化されました。ただし、具体的な家の設計や建設場所がある程度確定しない限り、調査の詳細が確定しないため、通常は土地を購入した後、建設前に地盤調査が行われます。土地の購入前に調査を行う場合、ほとんどが有料であることに留意が必要です。

耐震・制振・免震構造

耐震・制振・免震構造が施された住宅は、地震に強いと言えます。これらの技術は絶えず進化しており、一般的に新しく建てられた住宅ほど地震に強力であると考えてもよいでしょう。以下に、これらの構造の特徴を簡単に説明します。

【耐震構造】

耐震構造は、建物の強度を高め、大きな地震に耐えるための強化手法です。従来の木造建築物が柱と梁を縦横に配置するだけだったのに対し、現代の耐震住宅は柱を筋交いで補強し、横揺れに対する強度を向上させています。また、柱を使わないツーバイフォー住宅もあり、頑丈な壁を組み合わせて全体の耐震性を向上させています。現在、日本で建設される多くの戸建住宅がこの耐震構造を採用しています。

【制振構造】

制振構造は、地震の揺れを吸収する装置(ダンパー)を建物内に配置する住宅構造です。ダンパーは、建物が揺れた際に歪みを吸収し、地震による損傷を最小限に抑えます。制振構造を持つ住宅に住む人々は、大きな地震が起きてもほとんど揺れを感じません。これにより、恐怖心を軽減できるという利点もあります。さらに、制振構造は耐震構造よりも建物への負荷を軽減し、免震構造よりも低コストで実現できます。

【免震構造】

免震構造は、建物を直接地面に設置せず、免震装置を用いて基礎と建物の底面を分離する住宅構造です。免震装置は、地震の揺れを吸収し、建物に揺れを伝えません。このため、住民が実際に感じる揺れは大きな地震でもほとんどありません。免震構造は最も安全な選択肢の一つですが、その分コストが高く、主に高級集合住宅やタワーマンションなどで使用されています。

定期的なメンテナンス

建物がしっかりと定期的にメンテナンスされているかどうかは、その耐震性に影響します。築年数が経過すれば、自然と耐震性が低下する傾向がありますが、経年劣化は定期的なメンテナンスによって改善できることも多いのです。

定期的な耐震診断が実施され、そのたびに必要なメンテナンスが適切に行われている建物では、地震に対する強度がしっかりと維持されている可能性が高まります。一方、建物が建設された際に優れた耐震設計が施されていても、その後のメンテナンスが不適切であれば、経年劣化により災害時の被害リスクが増大します。

ポイント❸克雪住宅

冬の寒い季節は、日本海側の地域では相当な雪が積もります。

この雪の多い季節には、雪を除去したり、通勤や通学時に凍結や吹雪と戦う必要があり、非常に困難な状況に直面しています。

特に雪下ろし作業は、毎年多くのけが人や亡くなる方が発生する非常に危険な仕事です。

また、地域によっては高齢者がこの負担を引き受けなければならない状況も増えてきています。そのため、雪下ろし作業による心配事を抱える方々も増えているのではないでしょうか。

克雪住宅ってなに?

「克雪住宅」とは、雪下ろしの必要がないか、安全に雪下ろしを行うことができる住宅のことです。

また、この種の住宅の整備費用については、県や市町村による支援制度が提供されていることがあります。

【克雪住宅のタイプ】

1. 落雪型(高床落雪式):屋根に特有の構造を備え、雪を自動的に落とすことができ、敷地内で雪処理が可能なタイプです。ただし、地上階の生活に支障をきたす可能性があるため、基礎部分を高く設計する必要があります。

2. 耐雪式:構造を強化し、大量の積雪に耐えることができる住宅です。構造計算に基づき、所定の積雪量に耐えられる強度を持つ建物となります。

3. 融雪式:屋根の雪を溶かすための設備を備えた住宅です。融雪の方法、熱源、適用範囲など、複数の種類が存在します。

それぞれの選択肢には以下のような注意点があります:

– 落雪式:雪が落ちるスペースを確保する必要があるため、敷地に余裕が必要です。

– 耐雪式:強化された構造を持つため、建設費用が増加します。鉄筋コンクリート造や木造の強化などが含まれます。

– 融雪式:融雪装置の設置費用や電力消費に関連するランニングコストがかかります。

これらの注意点やデメリットを考慮しても、危険な雪下ろし作業の負担を軽減できることは、長期的にはメリットとなるでしょう。安全で快適な住環境を実現する手段として、克雪住宅は一考の価値があります。

雪下ろし作業は危険!

雪下ろし作業について、自身が経験があるから安心していると感じる方も多いことでしょう。

しかし、毎年数多くの方が雪下ろし中の事故で亡くなっている現実があります。まずは共助の精神から出発し、地域のボランティア活動や地域社会の支え合いを通じて事故を減少させることが大切です。

ただし、世帯数の減少などの理由から、これが容易ではない地域も存在します。

また、冬の季節だけに注意を払うことは、雪対策を後回しにしがちですが、そのような姿勢は危険を招く可能性があります。そこで、来年の冬を今年よりも安全かつ快適に過ごすために、今から【克雪住宅】の検討をお考えいただきたいと思います。

ポイント❹液状化が起きにくい土地を選ぶ

2024年1月1日の地震は、能登半島を震源とし、新潟県内各地で液状化の兆候が見られました。特に新潟市では、西区を中心に地面の隆起や陥没が確認され、水や泥が噴出する事態が見られました。

この地震により、住宅が傾くなどの被害も発生しました。なお、このような液状化の被害は、1964年の新潟地震でも発生しています。

専門家は、地盤が細かい砂で緩やかに積み重なっていることや、地下水が砂丘に染み込んでいることなどを指摘し、「液状化しやすい地形や地質の条件が揃っている」と述べています。

液状化しやすい条件は?

液状化が生じやすい条件として、主に砂地盤であることや地下水位が高いこと、そして砂がふんわりと堆積してしっかりと固まっていないことが挙げられます。

言い換えれば、硬い地層の上に位置するか、地下水位が低く、標高の高い砂丘地では液状化が生じにくいと言えます。

新潟市は液状化しやすい?

液状化しやすい場所は新潟市西区だけではありません。「新潟」という地名の通り、新潟市はもともとは「潟」であり、沼や湿地を埋め立てた造成地など地盤の弱い場所が多くあります。

また、新潟市以外でもかつて河が流れていた場所や、盛り土の造成地、砂丘の縁などでも大きな揺れが起きると液状化現象が起こる可能性のある場所は多くあります。

液状化マップ 

地域別の概要は次の通りです。内容は国土交通省北陸地方整備局発行の「新潟県内液状化しやすさマップ」を基にしています。

液状化対策

液状化のリスクを把握するための実地調査は、土地の取得前に行うことができません。そのため、購入前にはハザードマップや土地の形成過程、地形に関する事前調査が重要です。また、取得した土地が軟弱地盤である場合の対策についてもご紹介します。

液状化が起きにくい土地を選ぶ

地形区分では、山地や台地などが液状化が起きにくい土地とされています。これらの地形は比較的古く硬い地盤で形成されており、安定した土地を選ぶことが重要です。

土地の調査を行う

購入前の調査には、ハザードマップの活用が役立ちます。国土交通省が提供する「重ねるハザードマップ」では、地形区分に基づく液状化の発生傾向を確認できます。埋立地や旧河道、干拓地、自然堤防などの地域では、液状化のリスクが高まる傾向があります。同様に、「重ねるハザードマップ」では航空写真を通じて過去の土地利用状況を確認でき、旧河道や沼地、埋立地などの特徴を把握できます。また、各自治体から提供されるハザードマップも、震度や液状化の予測情報を提供していますが、地盤改良の実施状況などを考慮する必要があります。

地盤改良の検討

液状化が懸念される土地でも、地盤改良を行うことでリスクを軽減することができます。主な工法としては、砂を圧入して地盤を固める方法や、薬剤を注入して地盤を固結させる方法、ポンプで地下水を汲み上げて地盤の浸水を抑制する方法などがあります。これらの工法は、「ゆるい砂地盤」の特性に合わせて選択されます。

建物の設計を検討する

地盤の液状化を防ぐためには、建物自体を液状化に強い設計にすることも重要です。建物の重心が偏っていない形状や、べた基礎の採用などが有効です。べた基礎は地盤への負荷を均等に分散させる効果があり、地盤の不同沈下を抑制します。また、適切な配筋やスラブ厚を考慮することで、地盤改良を施さずとも被害を軽減できる場合があります。

地盤の状況や建物の条件に合わせて最適な対策を検討しましょう。

新潟の気候・条件に適した注文住宅を建てるならこちらの住宅会社をチェック!

新潟市で注文住宅の建築をご検討されている方の中には、どの住宅会社に依頼すべきか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。今回は、新潟の気候や条件に適した住宅を提供する会社の中から、資金相談から引き渡し、さらにはアフターサービスまでを「トータルサポート」してくれる住宅会社、流行に流されることなく100年先を見据えた「デザイン」に定評のある住宅会社、そして豊富な実績に裏打ちされた高い「ブランド」を持つ住宅会社をご紹介いたします。

トータルサポートで選ぶなら「株式会社ステーツ」

画像引用元: ステーツ公式HP

住まいづくりは、長い長い時間をかけて住宅会社と進めていく共同作業になります。

頼むなら、「資金の相談」から「住む人に応じた提案」「契約〜着工」「引き渡し」「アフターサービス」まで、すべての行程を丁寧に確実に進めてもらえる住宅会社にお願いしたいですよね。

そういったサービスに加え、住宅の「価格」「品質」「デザイン」がトータルで優れているのが今回ご紹介する「株式会社ステーツ」になります。

「ステーツ」では顧客の要望をヒアリングしながら、ひとつひとつの行程を丁寧に確実に進めているので、より顧客の希望に叶った、暮らしやすい「デザイン」が揃った理想の家が建てられます。

「ステーツ」の大きな強みの一つは、「高品質」の家を「お求めやすい価格」で提供している、優れたコストパフォーマンスにあります。

それを可能にしているのが「ステーツ」の徹底したコストダウン施策にあります。そのことにより、品質はそのままに、住宅価格を50%程度に削減することに成功しています。

また大地震にも耐えられる耐震性能や、厳しいでも冬では暖かく、夏には涼しく快適に過ごせる高い断熱性能など多くの住宅性能にこだわることで、 「住み心地」が良い安心・安全な家を提供しています。

ステーツの評判と口コミ

★★★★★ naoko h.

私はハウスメーカーを5社ぐらい巡り最終的にステーツで建てることに決めました。

夫婦の希望が予算内で全て賄えるのと、担当さんが予算総額を基に可能な限り希望を叶えようと親身に対応してくれたことが決め手です。

引用元:e戸建て

「ステーツ」がおすすめの方!

ステーツでは「ちょうどいい価格で、ちょっといい暮らし」を掲げており、丁寧なサポートはもちろんのこと、住宅の「品質」や「デザイン」に妥協せず、それでいて「お求めやすい価格」であるコストパフォーマンスの高い住宅を建設したい方におすすめです!

新潟市で注文住宅を建設する方は一度チェックしてみてはいかがでしょうか。

デザインで選ぶなら「ディテールホーム」

画像引用元: ディテールホーム公式HP

奇抜なデザインを望んではいないけれど、一般的な「普通の家」では少し物足りない。

どうせ建てるなら、デザイン性の高い住宅が良いとお考えの方には「ディテールホーム」がおすすめです。

「ディテールホーム」では流行のデザインにとらわれず、100年先を見据えたデザイン住宅を提案しています。

安易に既成品を組み合わせるだけでなく、手間を惜しまず作り込むことを大切にしています

高い信頼と実績

「ディテールホーム」は100%新潟の地元企業であり、事業も新潟県内でのみ展開しており、地域での信用を高めています。

住宅事業部を開設してから10年で約10倍の着工棟数を達成し、新潟県でトップクラスの位置にいます。

「ディテールホーム」はまたデザインやコストパフォーマンスだけでなく、住まいとしての基本性能にも徹底してこだわっています。

顧客が安心・安全に暮らせるための仕様・構造・断熱を提供しています。

ディテールホームの評判と口コミ

★★★★★ 山田明彦 

要望をしっかり受け入れたうえでの提案をしていただきました。点検等も行っていただけますし、点検時に質問をすると丁寧に教えていただけます。わからない場合は確認して後日連絡をくださいます。

引用元: Google

ブランドで選ぶなら「ミサワホーム」

画像引用元: ミサワホーム公式HP

ブランド力のある住宅会社は、多くのお客様に満足のいく住宅を提供してきた実績があるといえます。

多くの場合厳しい品質基準を設けており、建設プロセス全体にわたって、高い専門知識とスキルを持ったプロフェッショナルが揃っています。

一生に一度の大きな買い物である住まいづくりは、安心してお任せできるブランド力のある住宅会社が良いという方には「ミサワホーム」がおすすめです。

「ミサワホーム」は一般的知名度も高い代表的なハウスメーカーです。

「蔵のある家」シリーズなど魅力的な商品が多く、設備の質の高さとデザイン性を合わせ持った人気業者であり新潟エリアでも多くの実績があります。

天井が高くて解放感があり、人との調和も意識した住宅はグッドデザイン賞を獲得するなど非常に魅力的な商品を多く提案しています。

ミサワホームの評判と口コミ

★★★★★ coldplayer

打ち合わせの時の会社の雰囲気は、とても温かく親身になってくれました。スタッフの皆さんは気配りがきいており、スタッフの対応もとても丁寧でした。商品の価格は、高めですがそれに見合うものであったと思います。ここに決めた理由は、スタッフの対応の良さとこちらの要望を色々と聞いてくれたところです。

引用元: みんなのマイホーム